令和 8 年 診療報酬改定|リハ関連の論点まとめ(案)
令和 8 年度( 2026 年 )の診療報酬改定に向けた「これまでの議論の整理(案)」は、点数の暗記よりも“評価される運用の型”(対象選定・訓練内容の説明・記録・連携)を揃えるほど手戻りが減るテーマが多いです。
このページでは、リハ領域で反応が大きい論点(Ⅲ-4中心)を「どれから読むか」→「論点別リンク」の順でまとめます。詳細は各記事で深掘りしているので、迷ったらここに戻ってください。
改定対応は「制度の暗記」より「運用の型」を揃える方が早いです。型づくりの全体像(準備の順番)はこちらに整理しています。
PT キャリアガイドを見る(運用の型を整える)最短で全体像をつかむ 3 本(まず読む順)
- 2026 年診療報酬改定×リハの実務|急性期〜在宅のポイント :全体の方向性を「現場の業務設計」に翻訳してつかむ総論。
- 令和 8 年改定:早期リハと土日祝リハの評価はどうなる? :初動(早期)と提供日(休日)の論点を、運用・記録の型で読む。
- 令和 8 年改定:疾患別リハは訓練内容で評価される? :“中身の説明”が問われる流れを、記録と提供メニューの設計で整理。
論点別リンク集(Ⅲ-4:質の高いリハの推進)
同じ「改定」でも、刺さる論点は職場(急性期/回復期/外来・在宅)で変わります。下の表から、自分の現場に近い所を拾ってください。
| 論点 | 現場で困りやすい所 | まず読む記事 | 次に読む(関連) |
|---|---|---|---|
| ( 1 )退院時リハ指導料:対象患者の要件見直し | 誰に・何を・どこまで指導したかがバラつき、記録も弱い | 退院時リハ指導料の要件見直し案 | 総論(急性期〜在宅) |
| ( 2 )医療機関外の疾患別リハ:上限単位数の見直し | 外来・通所・訪問で「量」の説明が難しい/目標が散らばる | 医療機関外リハの上限単位数見直し(Ⅲ-4-( 2 )) | 訓練内容で評価(Ⅲ-4-( 4 )) |
| ( 3 )運動器リハ等:上限緩和の対象患者見直し | “緩和対象”の線引きが現場でブレる/説明が弱い | 運動器リハの上限緩和:対象患者見直し(案) | 書類簡素化(Ⅲ-4-( 5 )) |
| ( 4 )疾患別リハ:訓練内容に応じた評価へ見直し | 「何をしたか」が伝わらない/メニューの内訳が説明できない | 疾患別リハは訓練内容で評価される?(Ⅲ-4-( 4 )) | 回復期 実績指数の見直し案 |
| ( 5 )書類の簡素化:リハ総合計画評価料の評価見直し | 書類が増えるほど、差し戻し・属人化・監査リスクが増える | リハ書類の簡素化(Ⅲ-4-( 5 )) | 訓練内容で評価(Ⅲ-4-( 4 )) |
| ( 6 )リンパ浮腫複合的治療料:実態に即した評価へ | 介入内容(圧迫・指導・運動・皮膚ケア)が伝わりにくい | リンパ浮腫複合的治療料の見直し | 書類簡素化(Ⅲ-4-( 5 )) |
関連で伸びやすい論点(先に読まれやすい)
| テーマ | 何が変わり得る? | おすすめ記事 |
|---|---|---|
| 早期介入 | 入院直後の初回介入の「定義」と「記録」が強く問われやすい | 入院直後の「早期リハ介入」が評価される流れ |
| 早期 × 土日祝(休日) | 提供日(休日)と連続性(引き継ぎ)が運用品質の差になる | 早期リハと土日祝リハの評価はどうなる? |
| 回復期:実績指数 | 算出・除外・例外の扱いが、院内ルールと記録品質に直結 | 回復期リハ実績指数の見直し案 |
現場の詰まりどころ(よくある失敗)
改定対応で詰まりやすいのは、点数の情報不足ではなく、「対象選定」「説明」「記録」「引き継ぎ」が人によって違い、同じやり直しが起きることです。まずは「最小セット」を決めて、全員が同じ順番で書ける形に寄せるほど、監査・説明・連携がラクになります。
院内で“抜け漏れ”を潰すには、準備チェックのようなテンプレがあると早いです:マイナビコメディカルの資料で整理する
よくある質問(FAQ)
各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。
Q1. これは確定情報ですか?
A. いいえ。現時点は「議論の整理(案)」の段階で、点数・要件・様式は今後の議論で変わり得ます。ただし、方向性(何を推進したいか)は読み取れるため、手戻りが少ない“運用の型”づくりに使えます。
Q2. どの記事から読めばいいですか?
A. 迷ったら、①総論(急性期〜在宅)→ ②早期&休日 → ③訓練内容で評価、の順が最短です。自分の現場に近い論点は、上の「論点別リンク集」から拾うのが早いです。
Q3. 現場で最初に揃えるべきものは何ですか?
A. 書類を増やすより、①対象の線引き(誰に)②最小セット(何を)③短く強い記録(どう残す)の 3 点を固定するのが近道です。各論点の記事には、最小セットの例と失敗回避も入れています。
次の一手(この順でやる)
- ①現場の主テーマを 1 つ決める(早期/休日/外来上限/回復期実績指数 など)
- ②対象選定の「線引き」を 1 行で固定(迷う所だけ先に決める)
- ③記録を「短く強い型」に統一(根拠・内容・次回条件の最小セット)
- ④必要な論点だけ記事で深掘り(迷ったらこのハブに戻る)
参考資料
著者情報
rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3 学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター 2 級
専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下


