
こんにちは!リハビリくんです!
この記事では「臨床的認知症尺度(CDR)」をキーワードに記事を書いていきます!
臨床的認知症尺度(CDR)とは、認知症の重症度を評定するための検査になります。こちらの検査では認知症が重度になり、患者さんからのご協力が得られない場合でも、認知症にみられる臨床症状を全般的に評価することによって、重症度を判定することができます。
また、患者さんの日常生活を把握しているご家族あるいは介護者の方からの詳しい情報をもとにして、重症度を評価することも可能であり、使い勝手がいい尺度となっています。
臨床的認知症尺度(CDR)は重症度評価として優れた尺度にはなりますが、使いかたについてわからないことがある方もいらっしゃると思います。そこでこの記事を読むことで下記の事項を理解できるようにしたいと思います!
- 認知症の評価法:観察法と観察法
- 臨床的認知症尺度(CDR)の概要
- 評価項目と評価用紙
- 6項目のスコアを合計したCDR-SB
- CDR-GS(全般的評価)について
臨床的認知症尺度(CDR)を活用するうえで、様々な疑問を抱えることがあると思います。そんな方のために、こちらの記事をご用意しました。是非、最後までご覧になってください!

【簡単に自己紹介】
埼玉県の医療機関で働いている理学療法士です
現在、特に関心が高い分野が「栄養」と「褥瘡」になります!
職場以外の活動としては埼玉県理学療法士会にて活動をさせて頂いております
主な取得資格は以下の通りになります
脳卒中認定理学療法士
褥瘡 創傷ケア認定理学療法士
3学会合同呼吸療法認定士
福祉住環境コーディネーター2級
最近は仕事をするにしても、育児を全うするにしても、自分の身体作りが重要ということを再認識しております。身体作りを効果的に行うためにはプロテイン等の健康補助食品が欠かせません。しかし、近年プロテインも様々な商品が存在するためどれを選択しようか悩む方もいらっしゃると思います。
私がオススメしたいプロテインはなんといっても「マイプロテイン」です。マイプロテインは、ヨーロッパNO.1のプロテインであり、日本でも非常に注目を集めています。実際にWEBでパッケージを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
国内最安値といえるほどの低価格と、60種類以上の豊富な味・フレーバーが特徴的です。
私も数年前から利用しておりますが、継続しやすい価格設定となっていますし、何といっても味が好みです。水にも非常に溶けやすい品質となっており、初回購入の特典でシェイカーもついてきます。ご興味のある方は是非試してみてください☺
↓↓↓

認知症の評価法:観察法と質問法
認知症という脳の病気の特徴の一つに、本人の自覚がないことが挙げられます。腹痛があって消化器科を受診するのとは異なり、認知症の自覚があって本人が専門医に行くケースは少ないと考えられます。
そのため、家族が相談に来たときには、既に認知症の症状が大きく進行している場合が少なくありません。そのため、同居している家族によって、認知症が疑われる高齢者の症状をいかに早期に把握できるかがその後の医療福祉マネジメントにとって重要になります。
認知症の評価法については、大きく2つの方法に分類することができます。それは、観察法と質問法になります。
観察法とは、対象者の日常生活を観察することにより、その基盤にある脳の障害を判定する方法になります。その代表的なものが 臨床的認知症尺度(CDR)になります。
質問法とは、高齢者に質問をして得られた回答内容から、脳の異常を推定する方法になります。その代表的なものが MMSE になります。
観察法は、対象者に心理的負担を与えず、日常生活を評価することができます。また、神経心理検 査のように年齢や教育歴などの要因の影響を受けない利点があります。しかし、質問法より客観性が乏しいこと、判定者が介護疲労の強い介護者の場合、見方が必ずしも正しくないという欠点があります。
質問法は客観性の高い検査得点が得られます。しかし、必ずしもその得点が日常生活を反映していないことや、得点が年齢と教育年数の影響を強く受けることなどの欠点が考えられます。
臨床的認知症尺度(CDR)
認知症の重症度を判定するための評価指標のひとつに臨床的認知症尺度(Clinical Dementia Rating:CDR)があります。
CDRは1982年にHughesらによって報告され、現在まで国際的に広く活用されています。CDRでは検査上での認知機能のスコア化に基づく評価ではなく、趣味や社会活動、家事などの日常生活の状態から評価します。
下位項目には、記憶、見当識、判断力と問題解決、地域社会活動、家庭生活および趣味・関心、介護状況の6項目が含まれます。本人への問診のほか、家族を中心とした身近な周囲の人からの情報を基に評価する。
各項目について、「健康(CDR 0)」「認知症疑い(CDR 0.5)」「軽度認知症(CDR 1)」「中等度認知症(CDR 2)」「重度認知症(CDR 3)」といったように 5 段階で判別します。
また、定義されているわけではありませんが、ひとつの目安としてCDR 0.5を軽度認知障害(MCI)、CDR 1以降を認知症として捉える考え方もあります。
評価項目
- 記憶
- 見当識
- 判断力・問題解決
- 社会適応
- 家庭状況・興味・関心
- 介護状況
上記6項目について、評価表に基づいて「健康(CDR 0)」「認知症疑い(CDR 0.5)」「軽度認知症(CDR 1)」「中等度認知症(CDR 2)」「重度認知症(CDR 3)」の5段階に分類します。
評価用紙

臨床的認知症尺度(CDR)の評価用紙(上図)をダウンロードできるようにしておきました!評価表が必要な方はこちらからどうぞ☺
![]() | 価格:11,000円 |

CDR-SBとは?
CDRの6項目それぞれの数値を合計したスコアのことを表し、Clinical Dementia Rating Sun of boxesの略となります。
こちらは、認知症の重症度を評価するためのスケールとなります。診断精度について明らかにはなっておりませんが、認知症の重症度における定量的な指標としてデザインされています。
認知症は対象者によって症状が多岐に渡りますので、認知症を総合的にみたときの重症度の判定や、長期間における進行度を追跡する場合に役立つ尺度になると考えられます。
CDR-GSとは?
各スコアから判定する全般的評価で、Global CDR Score、全般的スコア、CDR-GSなどと表記されることがあります。CDR-GSの判定方法はやや複雑になります。基本的なルールを以下に記載します。
- 最も重視するカテゴリーは記憶となる
- 記憶のみが 0.5 点、その他はいずれも 0 点の場合、総合判定は 0.5 点になる
- 次に重視されるのが、見当識と判断力・問題解決となる
- しかし、見当識または判断力のみが 0.5 点で、その他はいずれも 0 点の場合は、総合判定は 0 点となる
- ばらけた場合は、基本的に最も多く占めるカテゴリーの点数が総合判定の点数になる
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます!
この記事では「臨床的認知症尺度(CDR)」をキーワードに考えを述べさせていただきました。
こちらの記事が認知症のアセスメントの質の向上、症状の進行を防止させるための取り組みに少しでもお力添えになれば幸いです。
今後ますます日本を悩ませることになる認知症高齢者の増加問題については、他の記事で更に詳しくまとめておりますので、こちらの記事もご覧になって頂けると幸いです☺️ 【4大認知症の特徴と対応についての記事はこちらから】
