医療者向け解剖ランドマーク辞典
解剖ランドマークは、触診・評価・画像読影・症状理解の土台になります。骨の突出部だけでなく、脳、呼吸器、神経、画像で確認する構造物まで整理しておくと、臨床で「どこを見ればよいか」「何と見分けるか」が判断しやすくなります。
このページでは、PT・OT・STなど医療者が押さえておきたい解剖ランドマークを、部位別にまとめます。各記事では、位置、見分け方、臨床での意味、記録や評価につながるポイントを整理していきます。

この辞典の使い方
解剖ランドマークは、単に名称を覚えるだけでは臨床で使いにくいことがあります。大切なのは、「どこにあるか」「何と見分けるか」「評価や画像でどう使うか」をセットで理解することです。
- 触診で使う:骨突出部、筋・腱の位置、圧痛部位の確認に使います。
- 画像で使う:CT、MRI、X線で構造物の位置関係を確認します。
- 症状理解で使う:脳卒中、神経障害、呼吸器疾患などで障害部位と症状を結びつけます。
- 記録で使う:評価所見を具体的に書くときの位置表現に役立ちます。
ランドマーク記事一覧
今後は、骨ランドマークだけでなく、脳・呼吸器・神経・画像読影のランドマークも順次追加していきます。
骨ランドマーク
触診、圧痛確認、関節運動の評価、姿勢評価で使う骨性ランドマークです。運動器評価の基礎として優先度が高い領域です。
| 部位 | 主な用途 | 記事 |
|---|---|---|
| 坐骨結節 | 座位姿勢、ハムストリングス付着部、褥瘡リスクの理解 | 公開済み記事へリンク予定 |
| 大結節 | 肩関節評価、腱板、圧痛確認 | 公開済み記事へリンク予定 |
| 小結節 | 肩前方部、結節間溝、上腕二頭筋長頭腱との見分け | 公開済み記事へリンク予定 |
| 肩峰 | 肩関節アライメント、肩峰下インピンジメントの理解 | 準備中 |
| 上前腸骨棘 | 骨盤評価、下肢アライメント、筋付着部の確認 | 準備中 |
脳ランドマーク
脳卒中リハ、画像読影、症状理解で重要になる脳の構造物です。CT・MRIで位置関係を確認できるように整理していきます。
| 部位 | 主な用途 | 記事 |
|---|---|---|
| 内包後脚 | 運動麻痺、錐体路、被殻との位置関係 | 準備中 |
| 被殻 | 被殻出血、基底核、運動調整の理解 | 準備中 |
| 視床 | 感覚障害、視床出血、意識・注意との関連 | 準備中 |
| 側脳室 | 脳萎縮、水頭症、脳画像の位置確認 | 準備中 |
| 脳梁 | 左右大脳半球の連絡、脳画像の正中構造 | 準備中 |
呼吸器ランドマーク
胸部X線、胸部CT、誤嚥、呼吸状態の理解に役立つランドマークです。STや呼吸リハ領域とも相性がよいテーマです。
| 部位 | 主な用途 | 記事 |
|---|---|---|
| 気管分岐部(Carina) | 胸部X線、挿管位置、気管支の分岐理解 | 準備中 |
| 右主気管支 | 誤嚥、無気肺、左右差の理解 | 準備中 |
| 肺門 | 胸部X線、肺門陰影、血管・気管支の位置確認 | 準備中 |
| 横隔膜 | 呼吸運動、胸腹部境界、X線での確認 | 準備中 |
神経ランドマーク
脊髄、神経根、馬尾など、神経症状や画像所見を理解するためのランドマークです。しびれ、筋力低下、腱反射の解釈にも関わります。
| 部位 | 主な用途 | 記事 |
|---|---|---|
| 神経根 | デルマトーム、筋力低下、しびれの部位理解 | 準備中 |
| 馬尾神経 | 腰部疾患、排尿障害、下肢症状の理解 | 準備中 |
| 脊髄円錐 | 脊髄終末部、馬尾との見分け | 準備中 |
画像読影ランドマーク
画像を専門的に診断するためではなく、リハ職が病態やリスクを理解するために確認したい基本構造を整理します。
| テーマ | 主な用途 | 記事 |
|---|---|---|
| 脳CTの見方 | 被殻、視床、側脳室、脳幹などの確認 | 準備中 |
| 胸部X線の見方 | 気管、肺門、横隔膜、心陰影の確認 | 準備中 |
| 胸部CTの見方 | 気管支、肺野、胸膜、縦隔構造の確認 | 準備中 |
まず読むならこの順番
新人医療職や学生が学ぶ場合は、臨床で使う頻度が高い順に読むのがおすすめです。
- 骨ランドマーク:触診・評価で直接使いやすい
- 脳ランドマーク:脳卒中リハと画像理解につながる
- 呼吸器ランドマーク:胸部画像、誤嚥、呼吸状態の理解に役立つ
- 神経ランドマーク:しびれ、筋力低下、神経症状の整理に使える
- 画像読影ランドマーク:医師の診断を理解し、リハリスク管理につなげる
臨床でランドマークを覚える意味
ランドマークを覚える目的は、解剖名を暗記することではありません。臨床では、評価、観察、画像、症状をつなげるために使います。
- 圧痛部位を具体的に説明しやすくなる
- 画像所見と症状を結びつけやすくなる
- 評価時に見るべき場所が明確になる
- 記録や申し送りの表現が具体的になる
- 医師・看護師・他職種との情報共有がしやすくなる
よくある質問
解剖ランドマークは学生向けですか?
学生だけでなく、新人PT・OT・ST、臨床で画像や評価を復習したい医療者にも役立ちます。特に、触診・脳画像・胸部画像・神経症状の理解に使いやすい内容を中心に整理しています。
画像診断のための記事ですか?
いいえ。画像診断そのものを目的にした記事ではありません。リハ職が病態やリスクを理解するために、基本的な位置関係を確認することを目的にしています。
骨ランドマーク以外も扱いますか?
はい。骨だけでなく、脳、呼吸器、神経、画像読影で使うランドマークも順次追加していきます。
まとめ
解剖ランドマークは、臨床評価、画像理解、症状の整理、記録、他職種連携の基礎になります。骨ランドマークだけでなく、脳・呼吸器・神経・画像読影まで広げて整理することで、現場で使える解剖知識として活用しやすくなります。
このページでは、医療者が覚えておきたいランドマーク記事を順次追加していきます。評価やリスク管理で迷ったときの入口として活用してください。


