【Hoehn&Yahrの重症度分類】パーキンソン病を5段階で評価

評価法
リハビリくん
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こんにちは!リハビリくんです!

   

この記事では「Hoehn & Yahrの重症度分類」をキーワードに内容を整理していきます。

  

Hoehn & Yahrの分類はパーキンソン病の重症度を示すうえで以前から広く使用されています。また、Hoehn & Yahrの重症度分類が3以上かつ生活機能障害度2度以上の場合は、特定疾患医療費補助制度を使用することができる仕組みとなっているため、パーキンソン病患者とその家族にとって判定結果は重要なものとなります。

    

そのため、Hoehn-Yahrについて理解を深め、適切な判定ができるようにしておかなければなりません。そこで、この記事を読むことで下記の事項を理解できるようにしたいと思います。

   

  • パーキンソン病の疫学について
  • パーキンソン病の症状(4大症状)
  • パーキンソン病の評価尺度について
  • Hoehn & Yahrの重症度分類
  • 生活機能障害度とは

   

こちらの記事がパーキンソン病のアセスメントの質の向上、症状の進行を防止させるための取り組みに少しでもお力添えになれば幸いです。是非、最後までご覧になってください!

リハビリくん
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【簡単に自己紹介】

埼玉県の医療機関で働いている理学療法士です

現在、特に関心が高い分野が「栄養」と「褥瘡」になります!

職場以外の活動としては埼玉県理学療法士会にて活動をさせて頂いております

  

主な取得資格は以下の通りになります

脳卒中認定理学療法士

褥瘡 創傷ケア認定理学療法士

3学会合同呼吸療法認定士

福祉住環境コーディネーター2級


  

最近は仕事をするにしても、育児を全うするにしても、自分の身体作りが重要ということを再認識しております。身体作りを効果的に行うためにはプロテイン等の健康補助食品が欠かせません。しかし、近年プロテインも様々な商品が存在するためどれを選択しようか悩む方もいらっしゃると思います。

  

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パーキンソン病とは

パーキンソン病は、アルツハイマー病に次いで 2 番目に多い中枢神経変性疾患であり、進行性の疾患になります。

罹病期間は長く、パーキンソン病を発症してから10年以上経過している方も少なくありません。最近では、新しい治療薬の開発などによりパーキンソン病の予後が大きく改善しています。また、パーキンソン病の方の平均寿命は一般の平均寿命とさほど変わらない程、長生きができるとも言われています。

病因は中脳黒質変性症のドパミン作動性神経の変性であり、病変の細胞にはレビー小体といわれる蛋白質封入体を認めます。この蛋白質分解の経路においての障害が病態機序に関わるとされている振戦、運動緩慢、筋硬直、姿勢やバランスの障害を特徴としています。

2017 年時点では、世界中で約 700 万人の人が PD に罹患していると考えられており、65 歳以上の 1~3%、85 歳以上の 4~5% が PD に罹患していることが明らかになっています。

パーキンソン病の症状

四肢のふるえ(振戦)、動作緩慢、筋固縮、姿勢反射障害がいわゆる四大症状になります。しかし、パーキンソン病には四大症状以外にも多数の随伴症状・関連症状があり、それらが患者によって様々な組み合わせで出現し、病像としては均一とはいえない様相を呈します。随伴症状・関連症状を以下に記載します。

  • 振戦、動作緩慢、筋固縮、姿勢反射障害
  • 仮面様顔貌、小字症、姿勢異常、指・趾の変形
  • すくみ、ジスキネジア、ジストニア、開瞼失行
  • うつ症状、無気力、無感動
  • 記憶障害、幻覚・妄想、睡眠障害
  • 反復常同行動、買物依存症、脅迫的過食症、病的賭博、性行動亢進
  • 嗅覚障害、構音障害、嚥下障害、流涎
  • 起立性・食事性低血圧、便秘、排尿障害、むくみ、発汗異常、性機能障害
  • 腰痛を含む様々な痛み、しびれ感

パーキンソン病で出現する症状は、パーキンソンニズムとしてパーキンソン病以外の他の疾患でも認められます。パーキンソンニズムについては、他の記事で更に詳しくまとめておりますので、こちらの記事もご覧になって頂けると幸いです☺️ 【パーキンソニズムの症状と鑑別方法についての記事はこちらから

パーキンソン病の評価尺度

パーキンソン病の重症度分類としては上記の四大症状を元にしたHoehn & Yahrの重症度分類が頻用されます。

ほかに症状の評価指標としては運動・ 精神機能、日常生活動作などを総合的に評価する Unified Parkinson’s Disease Rating Scale(UPDRS)、生活の質を評価する Parkinson’s Disease Questionnare-39(PDQ-39)、精神症状を評価する Neuropsychiatric In-ventoryなど様々な評価尺度が存在します。

PDQ-39については、他の記事で更に詳しくまとめておりますので、こちらの記事もご覧になって頂けると幸いです☺️ 【PDQ-39を解説!パーキンソン病QOL評価についての記事はこちらから

Hoehn & Yahrの重症度分類

パーキンソン病は、症状が徐々に進行していく病気になりますが、病気の進行速度は人によって異なります。 パーキンソン病の進行度を示す指標として、「Hoehn & Yahrの重症度分類」と「生活機能障害度分類」が広く用いられます。

最近ではHoehn & Yahrの重症度分類を更に細分化したmodified(修正版) Hoehn & Yahr の重症度分類を用いることもあります。

こちらは、Ⅰ 度と Ⅱ 度の間、 Ⅱ 度と Ⅲ 度の間にそれぞれ 1.5 度と 2.5 度を追加したものとなっており、パーキンソン病の重症度を 7 段階で分類することができます。

生活機能障害度について

生活機能障害度とは、厚生労働省が作成した「日常生活にどの程度介助が必要か」を表す指標になります。

こちらについては、Hoehn & Yahrの重症度分類と併用して使用されることが多く、Hoehn & Yahrの重症度分類が5段階評価であるのに対し、生活機能障害度は3段階の評価尺度となっております。

本邦では、Hoehn & Yahrの重症度分類がⅢ度以上、かつ厚生労働省の生活機能障害度が2度以上が医療費助成の対象となる指定難病の要件になっています。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

この記事では「Hoehn & Yahrの重症度分類」をキーワードに考えを述べさせていただきました。

こちらの記事がパーキンソン病のアセスメントの質の向上や、症状の進行を防止させるための取り組みに少しでもお力添えになれば幸いです。

参考文献

  1. 久永欣哉,高橋信雄.パーキンソン病のリハビリテーション.Jpn J Rehabil Med.2012,49,p738-745.
  2. 中馬孝容.パーキンソン病に対するリハビリテーション.Jpn J Rehabil Med.2016,53,p524-528.
  3. 中西亮二,山永裕明,野尻晋一,出田透.パーキンソン病の障害評価とリハビリテーション.Jpn J Rehabil Med.2013,50,p658-670.
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